2010年6月アーカイブ

龍井茶2010年

明前西湖龍井
明前西湖龍井2010年


2010年の龍井茶、遅ればせながらなのですが、入荷いたしました。

今年は、3月末の冷え込みで不作となりました。

最も高値で取引される新芽のロットが大きな被害を受けてしまい、

市場の平均価格が数倍に跳ねあがりました。

実際のところ、これは龍井茶だけでなく、岩茶鳳凰単叢でも同じ傾向にあります。

大変残念なことなのですが、お茶は自然の産物ですので、

「こういうこともある」と事実を受けとめるしかないです。


不作ではありますが、龍井茶はとてもいい茶葉が入手できました。

理由は二つあります。


中国での龍井茶の評価基準として、先ず茶葉の形の美しさを重視するのですが、

清香花楼の仕入れでは、茶葉の形の良し悪しはあまり考えていません。

同じ味香りでも、形がいいだけで値段が高くなってしまうからです。

同じクラスの味わいの茶葉なら、多少形が良くなくても、安いほうを選んでいます。


それから、ブランド産地にもそれほどこだわっておりません。

特に龍井茶は、産地のブランドがほとんど神話化されていますので、

質がいまいちの茶葉でも、その産地名だけで、びっくりするくらい高価になります。

年によって茶畑の出来は変わるのが常ですので、

清香花楼では、できる限り産地名には惑わされずに選んでいます。


あまりに形の美しい茶葉や、高名な産地ブランドをはずすこと。

この二点に気を留めて試飲をして、価格と質のバランスの良い茶葉を仕入れました。


ただ、お茶は嗜好品ですので、美味しさの基準も千差万別。

地域で考えても、江南の茶葉の「美味しさ」と、福建の茶葉の「美味しさ」は、やはり別物です。

逆に言えば、自分で飲んで本当に「美味しい」と感じることが、一番大切なのかもしれません。


今年の夏は上海などへご旅行に行かれるかたも多いと思います。

茶店に入られた際には、ぜひ自分の五感を信用してお買い物をしてみてください。


明前西湖龍井2010年

雨前西湖龍井2010年




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極品鉄観音 2010年新茶

極品鉄観音
極品鉄観音2010年春茶


極品鉄観音2010年の春茶(清香系)が入荷いたしました。

産地は、福建省安渓の祥華。2009年秋茶と同じ産地です。


鉄観音は、正直言って、出来の良し悪しの激しい茶葉です。

そのため、毎シーズン、いくつも試飲して、入荷のロットを決めています。


今年は、特に明前茶が不作だったので(新芽が霜でやられたり凍ったりしてしまった)

南の鉄観音も心配ではあったのですが、予想外に出来が安定していて、ほっとしました。

ここ数年、市場(中国国内)のトレンドがあまりに火入れの軽い茶葉を好む傾向にあり、

昨年あたりまでは、けっこうな価格の茶葉でも、ちょっと生臭さが先行で、

日本人の味覚としては、あまり美味しいとは感じられませんでした。


ところが、今年の春は、やや「台湾茶のような鉄観音」に回帰してきた感じがあります。


もともとの鉄観音(濃香)は福建のお茶ですが、火入れの軽い清香系は、

台湾の高山茶の製茶を逆輸入する形で、大陸にも人気が広がりました。

それがどんどん進化(?)して、まるで緑茶のような鉄観音になったのですが、

今年はそのぶれもやや戻り、テイストとしての回甘が優先しつつある感じがします。


もちろん、台湾茶と鉄観音はぜんぜん別もので、

台湾茶(と一括りにするものあれですが)のほうが、やはり繊細で丸っこく、甘みも強く感じられます。

そのため、一般に日本人の好みは台湾茶のほうだと思います。


ただ、鉄観音のある種の荒っぽさのようなものは捨てがたく、

同じ茶葉を同じ人間が飲んでも、その日の体調や集中力、あるいは天気などにより、

その瞬間ごとに違った顔を垣間見せてくれるので、そこにわたしは惹かれつづけています。


極品鉄観音




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